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お知らせ

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実りの秋になりました。当院では大黒天と弁財天の二体を
商売繁盛の仏さまとしてお祭りしています。
商売繁盛ではお稲荷さんへの参拝者が非常に多く、
6月28日を稲荷祭りとして商売繁盛のお祭りをしていますが、
大黒天・弁財天の仏さまも商売繁盛のご利益が非常にあり、
備え付けの「ざる」でお財布を洗う真似をしてお賽銭を入れると、
お金が増えると言われており、たくさんの方がお参りされています。
6月が神様の方のお祭りなら、今月は仏さまの方の商売繁盛祭りです。

 

過去の「ともしび」は​

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不動院機関誌「ともしび」

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ともしび               

 

第百六十九号 九月二八日発行

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チャップリンの独裁者

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 イギリスの喜劇王と言われた、チャーリー・チャップリンが初めて作ったトーキー映画が「独裁者」(1940年)です。当時ナチスドイツを率いて世界を席巻していたアドルフ・ヒトラーを風刺したもので、映画を見たヒトラーは激怒し、チャップリンの暗殺指令まで出したほどでした。映画の内容は、世界制覇とユダヤ人排斥を旗印に掲げる独裁者ヒンケルと、ユダヤ人の床屋のチャーリーがそっくりだったことから、独裁者と床屋がたまたま入れ替わってどたばたの喜劇が展開されるのですが、有名なのは映画のラストシーンで床屋のチャーリーが演説する六分間のスピーチです。これはただの映画の一場面におさまらず、人類の歴史上最も感動的なスピーチと言われています。長い引用になってしまいますが、以下に紹介しましょう。

 

申し訳ないが、私は皇帝になどなりたくない。それは私には問わりのないことだ。誰も支配も征服もしたくない。できることなら皆を助けたい。ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。私たちは皆、助け合いたいのだ。人間とはそういうものなんだ。私たちは皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄りそって生きたいのだ。私たちは憎みあったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。

この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。人生の生き方は自由で美しい。しかし、私たちは生き方を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。

私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。私たちは考え過ぎで、感じなさ過ぎる。機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。そんな発明の本質は人間の良心に呼びかけ、世界がひとつになることを呼びかける。今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに、絶望した男性たち、女性たち、子供たち、罪のない人たちを拷問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いている。

私の声が聞こえる人たちに言う。「絶望してはいけない」。私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。決して人間が水遠には生きることがないように、自由も減びることもない。

 

平和への思いが伝わってきます。風刺の対象になったヒトラーには、残念ながらこの思いは伝わりませんでした。もっとも、「聞き分けのよい独裁者」というのは普通存在しませんから、忠告が届くことは基本的にないといえます。チャップリンの名演説を聞いていると、なるほど、本当にいいことを言うものだと思いますが、当時日本はナチス側についていたのですから、少々複雑な心境がします。とはいえ、ユダヤ人排斥という感情については、日本人は特に持ち合わせておらず、それどころか杉原千畝(すぎはらちうね)さんのように、外交官の職を失ってもユダヤ人を助けた人もおり、イスラエルには、ナチスドイツは大嫌いだが、日本のほうは大好きという人が非常に多く、さらに事情はややこしいものになっています。政治体制がどうこうというよりは、要は心の持ちようなのでしょう。

さらにいうと、チャップリンの映画のパターンは、横暴な権力者と、権力にしいたげられる清く貧しい労働者という二極化のストーリーがほとんどでしたが、その後に労働者たちが作った国は、ソ連や中国、北朝鮮といった社会主義国でした。これらの国は、独裁は独裁でも、労働者の代表による独裁なのだから、ナチスとは違う、民衆的な独裁であると当時言われていたものです。私が中学生の時にも、日教組が盛んな時代なので社会科の先生はそうお教えになりました。その説明を聞いた時、私は、それは絶対嘘だ、絶対権力は絶対に腐敗する、社会主義国の内情はナチス以上の悪の帝国に違いないと思ったのですが、私の判断の方が正しかったことは、歴史が証明している通りです。ナチスも戦前の日本も戦争に負けた側なのでさんざん批判されますが、戦勝国側のスターリンや毛沢東がやったことは、ヒトラー以上のとんでもない大量虐殺と圧政でした。政治の世界はなかなか複雑なもので、一概にどうこうと言うことが難しいことが分かります。

要は初心を忘れることなく、常に基本に立ち返ることが大切ということなのでしょう。政治制度や社会のしくみが問題なのではなく、肝心なのは心がけなのだと思います。

合掌

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522-0342  滋賀県犬上郡多賀町敏満寺178番地

電話  0749-48-0335  FAX  0749-48-2679 

高野山真言宗清涼山不動院

 

 

 

 

 

 

 

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